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みゅるみゅるミュゼット

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アコーディオン 私の初仕事のお話

金子先生のアコジャ1963年3月号の原稿を読んで、私の初仕事を思い出した。

思い出した という表現はあてはまらない。いつでも脳裏にあるからだ。

初めて人前で演奏したのは、東京アコーディオン教室の発表会の前の

合奏練習の時。そして発表会 ”アコーディオンの春 ”

そのあとに友人のバーのパーティーがあり演奏した。

たったこれだけのキャリア(?!)で、

「仕事があるんだがね。どうかな。行ってみないか?」

と金子先生から電話がかかってきたのだ。

アコを始めて まだやっと2年が過ぎたばかりという時だった。

無理に決まっているその仕事の内容は、

20分の2ステージ。ホテルのイベントのディナーで、テーブル回りながら

演奏する  という仕事だった。立奏だ。しかも弾きながら歩くのだ。

「無理です!!!!」即答だ。決まってる。

が押し切られ、結局「一晩考えさせてください。」でその日は逃げた。

この話は、季刊アコジャの編集後記で少し触れられている。

「まだ無理」という私に、主人が「じゃぁ、いつならいいんだ?」

。。。。そうだ。いつならいいんだ?いつ自分にGOが出せるんだ?

ずっと出せないに決まってる。じゃぁ、何のためにアコーディオンを弾いているの?

アコを弾く理由。それは好きだから。アコーディオンが好きだから。

それだけだ。

仕事に行くことが目的ではない。目的ではないが、人前で弾かなければ

前には進めないのだ。アコを弾く以上、人前で弾くのは必須なのだ。

先生が「老川さんでいい」とおっしゃっている以上、私がやってよい仕事なのだ。

逃げたい気持ちは変わらないが、チャレンジすることに決めた。

<続く>


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